市川準監督特集ご案内

11.19sat-11.21mon 
市川準と昭和

会社物語 
MEMORIES・OF・YOU

"それでは、皆さんさようなら"

監督第2作。コツコツ働いて定年を迎えた花山始は、会社の会議室でジャズコンサートを開く。昭和の高度経済成長期、エンタテインメント界をリードたクレージーキャッツが全員顔を揃えた。去りゆく人に送ったエールは、昭和への挽歌を奏でることにつながった。

【出演】 ハナ肇、植木等、谷啓、犬塚弘、安田伸、桜井センリ、石橋エータロー、西山由美

【1988年/99分/35mmフィルム】

★ 毎日映画コンクール男優賞
★ 文化庁優秀映画作品賞

『会社物語』スチール写真
ノーライフキング

"ソトニ デテミテ クダサイ リアル デスカ?"

時代は昭和から平成へ。監督第3作では、これからの子どもたちにエールをおくった。ゲームソフト「ライフキングの伝説」にまつわる呪いの噂におびえる子どもたち。少年が<リアル>を求めてさまようクライマックスシーンの映像コラージュは圧巻。現代のIT社会を先取りした感がある隠れた傑作。

【出演】 高山良、鈴木さえ子(兼音楽)、斎藤ネコ、中村伸郎

【1989年/106分/35mmフィルム】

★ 第29回ニューヨーク映画祭招待作品(’91)

『ノーライフキング』スチール写真

11月19日(土) 〜 11月21日(月)
会社物語 13:05 17:10
ノーライフキング 11:00 15:05 19:10
 〜 終映
21:00
※11月19日(土)19:10『ノーライフキング』休映。(トークショーのため)
11月19日(土)のラスト1本割引は17:10『会社物語』が摘要となります。

11.22tue-11.25fri 
市川準と男と女

東京マリーゴールド

"最近、ダメなオトコとつき合っていませんか"

市川が演出した「味の素ほんだし」CMシリーズで好評だった田中・樹木の母娘から派生した企画。タムラに恋したエリコは、彼の恋人が海外留学から帰ってくるまでの一年間だけ、私とつきあってと言う。期間限定の恋愛におびえ、揺れながら、成長していく姿を、繊細なタッチで描いた。

【出演】 田中麗奈、樹木希林、小澤征悦、石田ひかり、寺尾聰

【2001年/97分/35mmフィルム】

★ 第6回ファーイースト映画招待作(’04)

『東京マリーゴールド』スチール写真

竜馬の妻とその夫と愛人

"しょーがないじゃん、好きなんだから"

竜馬暗殺から13年後、その妻おりょうをめぐる、にぎやかなスクランブル・ラブ・コメディ。人気舞台劇の映画化にあたり、市川は<人を見るよろこび>という視点を再確認しながら挑んだという。東宝撮影所の特大スタジオに作られた明治の横須賀のセットにも注目。

【出演】 木梨憲武、中井貴一、鈴木京香、江口洋介

【2002年/115分/35mmフィルム】

★ 第7回釜山国際映画祭招待作品
★ 第5回台北映画祭オープニング上映作品(‘03)

『竜馬の妻とその夫と愛人』スチール写真

11月22日(火) 〜 11月25日(金)
東京マリーゴールド 11:00 15:15 19:30
 〜 終映
21:15
竜馬の妻とその夫と愛人 13:00 17:15
※11月22日(火)19:30『東京マリーゴールド』休映。(トークショーのため)
11月22日(火)のラスト1本割引は17:15『竜馬の妻とその夫と愛人』が摘要となります。

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  • 11月19日(土)
    17:10 『会社物語 MEMORIES・OF・YOU』
    上映終了後スタート
    • 鈴木 聡
    • (『会社物語』脚本)
    • ×
      犬童一心
    • (映画監督/市川準監督特集企画者)
    • 司会 尾形敏朗
    • (映画評論家)
  • 11月22日(火)
    17:15 『竜馬の妻とその夫と愛人』
    上映終了後スタート
    • 富山 省吾
    • (『竜馬の妻と〜』製作)
    • ×
      井上 文雄
    • (『竜馬の妻と〜』助監督)
    • ×
      犬童一心
    • (映画監督/市川準監督特集企画者)
    • 司会 尾形敏朗
    • (映画評論家)

 ご入場に関して

 整理券の配布はございません
 上映終了後、そのまま残ってトークをお楽しみください。
 トークショーのみのご入場はできません。
 ゲストは予告無く変更となる場合がございます。
 全席自由席

11月19日(土)19:10『ノーライフキング』、11月22日(火)19:30『東京マリーゴールド』は休映となります。
11月19日(土)のラスト1本割引は17:10『会社物語』が摘要。
11月22日(火)のラスト1本割引は17:15『竜馬の妻とその夫と愛人』が摘要。

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 全席自由席
 再入場はできません。
 本編開始15分後以降のご入場はできません。
 全館禁煙

券 種 入場料金 対 象
一 般 1500 円 一般のお客様
学 生 1200 円 中高大学生のお客様 ※学生証を必ずご提示ください。
シニア 900 円 60歳以上のお客様
ラスト1本割引 900 円 最終回1本のみご観賞のお客様 
その他割引 »目黒シネマ公式HP« よりご確認下さい。
 トークショー開催日の[ラスト1本割引]上映回ご案内
・11/19(土) → 17:10 『会社物語』 ラスト1本900円
・11/22(火) → 17:15 『竜馬の妻とその夫と愛人』 ラスト1本900円

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    市川 準 Jun ICHIKAWA (享年59)

    1948年東京生まれ。 1975年CM制作会社(株)キャップに入社後、1981年にフリーとなり、1984年市川準事務所を設立する。 CM演出家として「禁煙パイポ」「NTTカエルコール」「金鳥タンスにゴン」「三井のリハウス」「ヤクルトタフマン」「サントリーオールド」など数多くのヒットCMを演出。 1985年にはカンヌ国際広告映画祭で金賞を受賞。 CM界の第一線で活躍を続ける中、1987年に映画監督としての第一作「BU・SU」を発表。 以降、「会社物語」「病院で死ぬということ」「東京夜曲」などを手掛け国内外で高い評価を得る。2005年「トニー滝谷」ではロカルノ国際映画祭審査員特別賞をはじめとする多くの受賞を果たした。 2007年に「あしたの私のつくり方」発表後、自らハンディカメラを回した自主制作映画「buy a suit スーツを買う」の製作に取り組む。2008年9月19日「buy a suit スーツを買う」の編集を終え急逝。 年1作のペースで製作し続けた映画作品は、WOWOWで放映された「春、バーニーズで」(’06)を含め全21作。演出したCM作品は2000本以上に及ぶ。次作映画のクランクインも目前であった。 遺作となった「buy a suit スーツを買う」は第21回東京国際映画祭 日本映画「ある視点部門」で作品賞を受賞。2009年4月より劇場公開された。

    市川準事務所HPより)


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犬童一心 Isshin INUDO

映画監督/CMディレクター。高校時代より自主映画の監督・製作をスタートし、大学卒業後はCM演出家としてTV-CMの企画・演出を手掛け、数々の広告賞を受賞。 その後、長編映画デビュー作となる『二人が喋ってる。』(97)が、映画監督協会新人賞を受賞。1998年に市川準監督の『大阪物語』の脚本執筆を手掛け、本格的に映画界へ進出。 1999年に『金髪の草原』で監督デビュー。2003年には『ジョゼと虎と魚たち』にて第54回芸術選奨文部科学大臣新人賞、「メゾン・ド・ヒミコ」(05)で第56回文部科学大臣賞を受賞。 以後、『タッチ』(05)、『黄色い涙』(07)、『眉山 びざん』(07)、『グーグーだって猫である』(08)等、話題作を発表し、『ゼロの焦点』(09)で第33回日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞・脚本賞、『のぼうの城』(12)で第36回日本アカデミー賞優秀作品賞・監督賞を受賞。 近年の作品には『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(14)、WOWOW『連続ドラマW 夢を与える』(15)等があり、WOWOW『連続ドラマW グーグーだって猫である』(14)では、2014年11月度ギャラクシー賞月間賞、第41回放送文化基金賞奨励賞を受賞している。

尾形 敏朗 Toshiro OGATA

1955年愛媛県生まれ。映画評論家。  広告代理店でCMプランナーをしていた1982年ころ市川監督と知りあう。 以来、亡くなるまで公私にわたるつきあいを続ける。 市川監督と手がけたCMには「愛媛のまじめなジュース」シリーズなどがある。 著書には「巨人と少年・黒澤明の女性たち」(キネマ旬報読者賞受賞)ほか。

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